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企画営業系の先輩社員

大手量販店の大量注文に、常に安定供給。夢は海外のマーケットへ進出すること!

東日本畜産営業支店 畜産営業第2グループ 営業(量販店精肉/チキン担当) 1999年入社 商学部経営学科 星野 大輔

入社の動機を教えてください

人事の方が「食」に対して熱く語っていたのが印象的でした。

就職活動ではメーカーの営業職を志望していました。多くの会社を訪問するうちに「食」の大切さを考えるようになり、ニチレイフレッシュを知りました。

人事の方が熱心に「食」の安全性や重要性を語るのを聞いているうちに共感を覚えましたし、なにしろ、自分ひとりで仕入れから商品開発、販売に至るまでを一貫して携われるという「商社」と「メーカー」両方の機能を持ち合わせている点に惹かれました。ここでなら自分のアイデア次第で色々なことができる。そう思い、入社を決めました。

現在の仕事内容と特長を教えてください

大手量販店との商談は扱う量や種類が膨大!

現在の私の仕事は、大手量販店精肉売場でのチキン商材の営業です。国内産のあらゆるチキンや加工品をお客様のご要望にそった最適な加工度でトータルでご提案しています。

私が担当するお客様は大手量販店2社がメインですが、全国に店舗展開をしている量販店なので取り扱う量や種類が膨大です。チキンだけでも年間数万トン、数十億円の取引があります。これでもお客様が販売するチキン総量40%が当社のシェアですから、スケールの大きさがわかると思います。お客様が求める品質と数量をいかに確保して安定供給できるかが、我々、営業担当の腕のみせどころなんです!

週一回、量販店の本部でお客様のバイヤーと私たち営業が集まり会議が行われます。そこで、前回納品したチキンの売上報告があり次期の販促計画が話し合われます。ここではお客様からの具体的な要望があり、それに対してどこまで対応できるかが話し合われます。季節によって売れる部位や総量の需要が違うので、供給とのバランスを調整しながら、どんなチキンをどれだけ納品できるのかを決めていきます。

また、当社から新商品の提案をしたり、当社が売り込みたい商品もおすすめしたりします。時には、お客様の販促チラシやポスターなどのアイデアを求められたりすることもあります。お客様へ納品して終わりというわけではなく、その先の生活者の方に向けて、どんなアピールやアプローチをすれば、当社のチキンの良さや美味しさやこだわりが伝えることが出来るのか?をいつもお客様と一緒に考えています。

ときには生産地にお客様を案内してチキン商材の品質の良さを説明したり、お客様の販促パネルや垂れ幕の制作のためにカメラマンやライターさんを産地へ案内したりもしています。このようにしてお客さまとの信頼関係を築き上げていくことが、この仕事では一番大切だと実感しています。

その仕事のやりがいとは。

提案した「手羽小肉」が大好評に!取り扱いアイテムがいっきに増えた!

当社のチキンの特長は、品質、安全性が高いのは言うまでもありませんが、国内に24時間稼動の関係会社(精肉加工センター)があるので、ここで、素材の良さだけではなく、軽加工や味付け、パッキングなどを施した商品を自由自在に幅広くご提案できることです。

大手量販店では人件費の削減が重要課題となっており、精肉売り場のバックヤードでお肉を切ったり、パッキングしたり、味付けをしたり、という作業はどんどん削減する方向にあります。そのため、当社のご提案する軽加工品類は手間がかかりませんし、お店での負担も軽減できますので、ニーズが年々高くなっています。

最近も、当社関係会社(精肉加工センター)で味付けをした「手羽小肉(こにく)」という、非常に貴重な知る人ぞ知る!といった部位をお客様に提案したところ、見事に採用され、その後の売れゆきも良く、それをきっかけに、精肉加工センターで加工した『胸肉のカツレツ』、『味付け手羽肉』、『ヤゲン胸肉』、『モモ肉切り身』、『味付けモモ肉』などを一挙にご提案したところ、すべて採用され、結果として、いっきに取引アイテム数を倍以上に増やしていただきました。

このように、センターと協力しながら、様々な商品を生み出しお客様に提案する。そしてそれを自分の目の前で生活者の方がカゴに入れて買っていただくののを何度も目にする。そして、ヒット商品になる!そんな瞬間に出会えたときに、達成感を感じますね。

仕事上、苦労したことは。

東日本大震災で東北の生産地がストップ!供給不可能の大危機!!

大手量販店とお取引するときに、【欠品】してしまうことは、大変なことなんです。
販促会議で、一端引き受けた以上は必ずその商品を指定日までに決められた数量を納品しなくてはなりません。お客様は、売り出し日までに莫大な広告宣伝費をかけていますから、当日になってその商品が無いなんてことになったら大損害ですし、消費者からも大クレームになり信頼を失うからです。
もちろん、そのようなことが起きないよう当社としては常に万全の体制を整えています。

しかし、先日の東日本震災の時は例外でした。
当社が扱う国内産鶏肉の産地の一つが岩手県にありました。内陸だったため水害は無かったのですが、電気が止まったことにより餌を供給できず鶏たちが死んでしまったのです。また、同時期に九州産の鶏にインフルエンザが発生し、チキン業界はダブルパンチを食らってしまったんです。こんな事態は、チキン業界でも初めての出来事でした。

急遽、お客様のチキンバイヤーと当社、そして同業他社が集まり対策を考えました。
このときばかりは、ライバルがどうのこうなんて言っていられません。なんとか、売場に商品を陳列しなければ!!と一致団結し、供給ができない同業他社の分については、当社が肩代わりしたりして対応しました。そして生活者の方に対しては、お客様側からお断りを入れていただき、一部を外国産の鶏肉、一部を当社センターに在庫してあった冷凍品を解凍してご提供するなどの対応をとりました。

この混乱は3ヶ月間ほど続きました。この期間は、毎日毎日が初めて体験する出来事ばかりで、都度、アイデアを練り出し工夫をしては目の前の出来事をクリアする日々でした。。その後はようやく落ち着きを取り戻したのですが、このときほどニチレイフレッシュグループの組織力や総合力を感じたことはありません。安定供給のために、日頃からたくさんの商品群や供給源の選択肢を用意していた当社だからこそ、あの局面を乗り越えられたのだと感じています。

今後の目標や夢を教えてください。

将来は、ニチレイ製品を海外にも売って行きトレンドを発信したい

私は日本人が求める肉の品質は、世界的に見ても最高水準だと思います。ですから、世界のマーケットでも充分通用するでしょう。将来的にはこうしたチキンを世界中のマーケットにむけて販売していきたいと思います。現在も、一部海外事業部などでその動きがあり、香港のホテルへ業務用『からあげ』や、『チキンステーキ』などを販売しています。これらの戦略を今後もっと推し進めていきたいと思います。

さらに、将来的には流通コンサルティングのような無形のサービスやシステムを販売して行きたいと考えています。なぜなら、当社の営業の強みでもあり特長であるのは、私も含めて、商品開発、仕入れ、販売、販売促進にいたるまで一連の仕事を任されています。生産者、加工メーカー、商社、小売り業界にに至るまでの、トータル的なノウハウを蓄積しています。このノウハウを使って、なにか新しいビジネスモデルができないかと常に模索しるところです。
将来的には、ニチレイフレッシュが世の中のトレンドを発するようになっていけたらと考えています。その時に向けて、今は自分の知識やセンスをブラッシュアップさせてているところです。

普段のお仕事をのぞき見!


  • 鶏舎内

  • 雛(ひな)の写真

  • 産地工場ライン風景

  • 売り場作り

  • 味付け品(トレー盛)

  • これがヒットした手羽小肉です!

  • 当社センター風景

  • 養鶏場近くの風景

  • 提案資料作成中

  • 外出先で会社に報告

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