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商品調達系の先輩社員

自分で企画し、調達したポーク10トンが角煮弁当となってメガヒット!

畜産事業本部 商品部 ポークグループ 2008年入社 水産学部 海洋生物生産学科 飯塚 慧

入社の動機を教えてください

ニチレイグループの先輩社員が輝いていた

就職活動では、海外を飛び回って活躍する商社マンのような仕事につきたいと思い、希望職種を営業にして各社の面接に挑みました。そして色々と企業訪問をする中で、ニチレイグループの先輩社員に出会ったのです。

その先輩が、とても熱心に、魅力的に仕事について語るのでどんどん興味を持ちました。他の多くの企業が分業制だったのに対し、ニチレイフレッシュは、調達から販売まで一貫して担当できるというのが印象的でした。商社とメーカーの両方の機能を併せ持っていること、海外へ行く機会がたくさんあることにも魅かれましたが、最終的にはその先輩社員が輝いていたことが決め手となりました。

現在の仕事内容と特長を教えてください

ポークの調達から商品開発までを担当

現在は畜産事業本部の『商品部』というところで、チルドポークの調達から商品開発までを担当しています。

調達の仕事は、営業から要望のあった部位や数量を仕入れ先から集めてくる事が最大の使命です。海外の仕入れルートはすでに確立されているので数量発注・調整が主な仕事ですが、取扱量が多い上に営業から急な発注があった場合には複数の仕入れ先をあたり、調達しなくてはいけません。それが苦労するところです。

一方、商品開発とは、お客さまの要望や規格に合わせた商品を創り出すことが仕事です。豚肉に対して軽加工や味付けなどを施して、今まで世に無かった商品を次々と生み出します。バラエティに富んでいて面白い仕事です。
お客様は大手量販店や、外食チェーン店、お弁当・お惣菜チェーン店等で、それぞれ要望される豚肉の部位や納品形状や規格などが違うので、1つ1つのご要望に的確に応えられる食肉加工会社を選定し、生産から製品になるまでの生産ラインを組み立てるのがも、私の仕事です。時には食肉加工会社へ出向き、現場へ指示を出したりもします。いずれの仕事もコスト意識と品質の安全安心をしっかり行うことを肝に銘じて、業務を行なっています。

その仕事の自慢できる点は?

海外で加工して輸入することで他社と差別化

私が担当しているのはメキシコ産のチルドポークです。
もちろん品質・安全管理は万全で味も良いのですが、特長はそれだけではありません。現地に協力企業が2社あり、スライスやカット、パッキングなど軽加工を海外で施してから輸入できるのが最大の利点です。これにより、納品後のお客様の作業が大幅に減り、結果として、お客様にとってはコストダウンというメリットにつながるからです。

ご存知のように食品業界は今、熾烈な価格競争の渦に巻き込まれています。当社はこうした競争に勝つべく、商品に付加価値をつけることで対抗しています。お客様のご要望に沿った最適加工度を海外で生産して納品だけではなく、6つのこだわりをもった素材を付加価値をつけて提供することによって、他社との差別化を図っています。

例えば、最適加工度では、お客様が豚バラ肉をスライスしトレイに載せてラッピングをした状態で納品して欲しいという要望があれば、当社なら海外でその加工を施し、冷凍して輸入することが可能です。お客様は、解凍してから売り場へただ並べるだけで済むわけです。また、一枚、一枚スライスして袋にいれたり、指定された大きさのブロックを一個ずつ焼き豚用ネットにいれたりすることも可能です。さらにはタレをつけるなどの味付加工も私たちの得意とするところです。ここまでの商品群と対応力の幅広さは、競合他社や商社には負けない強みだと自負しています!

その仕事のやりがいは?

角煮弁当が大ヒット!あれは私が企画したポークです。

外食産業が落ち込む中、逆に売り上げを伸ばしているのが、お弁当やお惣菜販売などの中食(なかしょく)産業です。その中でも全国にチェーン展開をしているお客様の「角煮弁当」やお惣菜の「角煮」は、爆発的に売り上げを伸ばしているのをご存知ですか?

実は、その角煮に使われていた豚バラブロックは、私が商品開発したんです!!この豚バラブロックは当社としても短期間に、累計10トンを販売し、売上げを3倍にも伸ばした最近の大ヒット商品です。1アイテムでこれだけ売れたのは過去に類がないと、お客様にもお褒めの言葉をいただきました。

この商品へのお客様の要望は、ずばり『コストダウン』でした。しかも『品質を落とさずに』です。最初は難しいご要望で思い悩みましたが、やれるだけのことはやってみようと、先輩に相談したり、自分でもいろんな産地から情報を収集したり・・・工夫した結果、メキシコ産のチルドポークが最適だ!と行きついたんです!

お客様の需要の伸びを予測して大量に買付けることによって、原料の価格をおさえ、さらに加工時のコストダウンも工夫し、いろいろ交渉しました。

その結果、この商品が導入され、営業担当から大量発注数の報告が届いた時は、「やった!」と思わず電話で叫んでしまいました。実に達成感がある仕事でした。 自分が開発した商品がその後どんどん成長していき、会社の売り上げに大きく貢献していくのが見えるは、本当に嬉しくやりがいがあります。

仕事上の目標、夢を教えてください。

取扱高を増やしてプロの調達人になりたい

個人の取扱高をもっともっと増やしたいです!営業から急な注文があっても、普段から私がたくさんの数量を扱っていれば、要求に難なく答えられるのですが、今はまだまだ、営業のみんなの要望に全て応えられないこともあり、悔しいです。もっと自分の担当する豚肉の取扱高を増やして、プロの調達職人=匠(たくみ)になりたいです。それには、横のつながりも大切だということが最近わかってきました。同業者から相場の情報や産地の情報を仕入れたり、余剰分の在庫をお互いに売買したりすることで、商品部としての役割を果たし、自分を信じて要求してきてくれる営業の皆さんに安定感と安心感を与えるようになりたいと思っています。

また、現在『TPP(関税の撤廃)』が各国で協議されていますが、もし日本が参加する事になると、我々のような輸入肉を扱う部署の業務は大幅に増える事が予想されますし、大きなビジネスチャンスでもあります!
そうなった時に他社から遅れをとらないよう、今から情報収集を始めています。海外の産地へ行く事も今後はもっと増えそうです。なので・・・今から英語についても猛特訓し、準備を進めています。最近、社内での英会話教室にも、まめに通うようになりました。(笑)

普段のお仕事をのぞき見!


  • こだわりのセミナーの打ち上げで同期と

  • メキシコ産豚バラ串(製品)

  • こだわりセミナーでの展示風景

  • 豚肩肉の検品でサシと脂の厚みチェック

  • メキシコでのランチ(タコス)

  • メキシコの産地近くの都市風景

  • 展示会にて

  • メキシコの産地近くの世界遺産

  • 豚バラの検品で脂の厚みをチェック

  • スペインのイベリコ豚(子豚)飼育場

  • オメガ白豚(子豚)

  • オメガ黒豚(子豚)2

  • スペイン イベリコ豚放牧風景


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