仕事を知りたい

こだわり素材開発物語

第3話 純和鶏PJ 吉岡 稔秀

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環境問題をクリアーせよ!

このプロジェクトでは、国内自給率を上げるという観点から、飼料に地元産の米を使っています。岩手県内の農家にご協力をいただき、米を生産しています。この米を食べて『純和鶏』はすくすくと育ちます。肉質も適度な歯ごたえがあり、唐揚げから焼き鳥までどんな調理方法にも合う優れものです。

さらに『純和鶏』から排出された鶏糞は、洋野農場内で有機肥料に加工され、近郊の水田で使用します。このように生産の段階で循環サイクルを形成しているので環境にも優しい養鶏方法といえます。

また休耕田を使って飼料米を生産しているので、地域農業の活性化だけではなく、農薬を使用しないで生産するため蛍が戻ってきたなど、環境浄化への効果も出てきています。当社のこの取り組みは農林水産省主催の「フードアクションニッポンアワード2010」にて、プロダクト部門優秀賞を受賞しました。

純和鶏をメインビジネスにする!

このように、純和鶏の知名度を上げるために、色々な策を講じ頑張っていますが、私に課せられたもう一つの使命は、『純和鶏』をメインビジネスにすることです。

現在、1日5000羽のペースで出荷していますが、将来的には、1日1万羽のペースに乗せる事を目標にしています。そのためには、需要と供給のバランスを保ち続ける事が重要です。生肉で売る部位と加工品として使用してもらう部位など、こまめな調整をやっていくことが重要なんです。
当社には、協力加工会社がたくさんありますので、こうした加工品の商品開発も同時に進めています。この『純和鶏』はお肉ばかりではく、ダシをとっても美味しいので、「鍋ものつゆ」や地元で「赤鶏ラーメン」として商品化されています。

さらに重要なのは『純和鶏』に詳しい営業マンを増やすことです。今までは自分が営業マンで率先して販売していましたが、今度は彼らがどうやったらこの商品を売りやすくなるか、自らの体験を踏まえながら考えています。
現在、東西各拠点から担当営業を本社に集まってもらい、定期的に『純和鶏』の研修を行っています。生産地を実際に見てまわったり、他商品との比較試食をしたり触ってみたり、理解を深めてもらっています。

『純和鶏』は生産から加工・販売、餌の栽培に至るまで当社がすべて管理しています。このような安全・安心の『純和鶏』は今後の日本社会になくてはならない食材となることは間違いありません! こうした様々な取り組みで、鶏肉といえば『純和鶏』と一般の生活者の方が認知してくれるようになれば最高に嬉しいです。

普段のお仕事をのぞき見!














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